裏金問題が問題になってるけど、正直何が問題なのかがあまりよくわからない。
これが投票に影響すると答える人にはこの問題がどういうことで、何が影響するのかを詳しく教えてほしい…。
っていうかこの問題、新聞記事とか読んでても「還流」「キックバック」「プール」と、よくわからない単語を説明なしに並べてくるのが困る。
以下、自分なりに理解したこと。
パーティ券とは
- 自民党はパーティを主催している。何のパーティかは知らん
- パーティに参加するためには「パーティ券」を党関係者から購入する必要がある。
- 購入するのは企業など。何のために買ってるのか(参加したいのか)はわからん。
- 党側としては、パーティ券の収入を党の運営(選挙活動とか)に充てたい。
- 各議員にはパーティ券を売るノルマがある。当選回数とかでノルマ枚数は変わるようだ。
- ノルマ以上売り上げると、党からいくらか報酬がもらえる。これが「キックバック」というやつ。
- 一般的に、還流はキックバックではないはずだけど、報道では同じ意味で使ってるっぽい???
- ノルマ以上の売上を党に納めずに、プールする議員もいる。この「プール」というのは手元においておく、自分のお金にしてしまう、ということみたい。やるなあ
何が問題になっているか
- 20万円以上の収入は報告しないといけない。しかしパーティ券について、報告がないものが多かった。
- ということで、党や議員は報告されていないお金を持っている。この表に出ていないお金が「裏金」
- 売上金を党に納めないで懐に入れてる議員もいる
ここまではわかったんだが、いまいちよくわからないのは、
- パーティ券の値段が不明。これが1万円とかだったら報告しなくてもいいってことになるのか?1万円×20枚売れば20万円だけど、どういう計算なのか…
- まあでも総額で4,000万円にもなれば、報告するのが大人というものでしょ。ってことだろうか🤔
- あと、このお金は税金ではない、と思う。
ということで、何に怒りが向けられているのか?がわからない。
私なりの推測では
- たとえパーティ券1枚は少額だろうと、総売り上げは大きな額なんだからちゃんと報告しろよ
- 実質企業献金になっとるぞ
- 売上数に応じて余剰のお金をもらっている議員がいるなんてずるいぞ
- っていうか売上金ネコババするのはダメだろ
といったあたりだろうか…。
1,2は法律に関わる問題だが、3,4はちょっと違う。
各議員は売上金をちゃんと党に納めて、党はパーティ券売上分の収入報告すればOK、で済むかというとそうではないらしい。
…というところがよくわからんのだが、道徳とか倫理観とかの問題なのかなあ。
ところでパーティ券を買った企業に勤めてる人とかはどう思ってるんだろうな…
話ちょっと逸れるけど、「ズルしてお金をもらっている」についてよく思うのが、
一般企業でも遠回りの経路で定期代申請するとかよくある話。
今は6ヶ月分の定期を買っといて支給してくれるという親切な会社もあるけど、まあ十中八九、良いとは思ってない社員の声のほうがよく聞く。
引っ越したけど定期代が安くなるから引っ越したことを会社に報告しない人とかいるし。ちなみにその人は、自分で忘年会で社長の前で口を滑らせたが、その後どうなったかは知らない。
会社で↑こういう人ってちょいちょいいるけど、そういう営業交通費や残業申請等々にちょっとアレなところがあっても仕事ぶりとは別、ということもよくある。就業規則に定められてなければ罰則もないし。
なので、仮に売上金を懐に入れてる人がまた議員になったとして、その人の何について不信するべきなのか、がわからない。
違反はしてなかったとしても、道徳的にそういうことやっちゃ駄目だろ、そういうことやる人は一切信用しない、ということなのかな。
道徳基盤の違いってやつなのかなあ。
俺はややリベラル思考だからかもしれないけど、誰の損にもなってないんだから別によくね?って思ってしまう
いや会社に交通費や残業代を多く請求するせいで利益が減ってみんなのボーナスが…みたいな、回りまわった影響はあるにはあるけど(それでも些細な額だろう)、誰かがちょろまかして交通費多くとってる分、自分の月給が差し引かれる、ということはない。
議員の誰かが儲けてたからといって、それで俺の所得に影響があるのか?収支報告にパーティ券分が載ったからといって、俺の納税額が変わるのか?いや、ないだろ。
と思うと、別に怒りも何もわいてこないし、追及する問題とも思わないんだよな。ずるいとはおもうけど、罰したいとは思わない。
この裏金問題が問題だと思うのだとしたら、道徳的な誠実さに欠けているから、という理由しか思いつかない。それは誰かが物質的経済的に損をしてるとか、誰かの心が傷つけられてるとか、そういうことではない。意地汚いことそれ自体が悪なのだ、という話。
それはそれでひとつの道徳の種類(基盤)として有り得るが、私はそこを重視してません。
というのも、お金に対して潔癖になるのって、人間なかなか難しそうだなと思うんだよね。隙あらば、ばれないのなら、みんなもやっているのなら、もらっちゃおうかな、と(実行に移さないにしても)考えてしまう人が多いんじゃないかな。
それでも清廉であるべき、というのはわかるが、人間である以上完全に清廉を期待するのも無理な話かもな。
だからまあ、意地汚い奴がいても、自分や誰かの財産が脅かされてないのなら、怒りがわくほどではないなあ。
ノルマ以上の売り上げを党に納めてないという、中々大胆な人もいるんだなあとある意味感心してしまうが、それは党からすれば裏切り行為なので、処分はあるかもしれない。
でもそれは党の内部でやってればいい話で、外から口を出すことではないと思う。
仮に処分がなかったとしても、上に書いた通り、誰かに損害を与えているようには見えないので、何を批判すればいいんだろうなって感じなんだけど、まあそれはこれからの話か。
「政治とカネ」はよく問題になるけど、「カネ」が税金の横領とかなら大問題だけど、そうでない場合まで、問題視するのか?という気もする。カネの拡大解釈というか。